LussoCars
輸入車のレッテル

中古車に罪はない」のなかで、新車も中古車もおなじ1台のクルマとして扱うことをお話しました。今回はその延長線として正規輸入車と並行輸入車のお話です。

結論を先に書くと、わたしたちは「どちらもおなじクルマ」なのだから同等に扱うべきだと考えます。並行車は正規車にくらべて劣るようなイメージがありますが、それも一長一短。どちらをお薦めするかは、そのクルマに乗る人の「レベル」次第です。レベルなどというと語弊がありますが、これについては後述します。

たとえば、VWやオペルといった量販車であれば正規車を選ぶべきだと思います。本国で発表されたモデルをいち早くインポータが輸入し、そのラインアップのなかで選択するだけであれば、価格面での有利さも薄れてきているため、わざわざ並行車を選ぶメリットはないからです。

ただ、アルファロメオのように輸入台数が少ない場合、新モデルが即座に輸入されるとは限りませんし、そのラインアップもメーカーやインポータの都合によって限られます。具体的には、本国には Spider 3.0 V6 も用意されているのに、正規には 2.0 TS しかない場合、3.0 V6 に乗りたい人は並行車を選ぶことになります。それはすなわち、メーカーが提供している仕様やオプション指定が可能になり、本来あるべきクルマ選びができるわけです。

しかし、並行車の場合、メンテナンスの確保が重要です。買ったけれど、直してもらえないのでは困ってしまいます。Lussoでは、パーツの確保を含めて、直す自信がないクルマは売りません。また、基本的に現状渡し(正規車のような保証がない)なので「イタ車に乗ってきたから大体想像がつく」といった上級者の方を対象にします。イタ車が初めての人は初級者ですから、ディーラー車の仕様で満足される限り、正規車を薦めます。それがお客様の「レベル」です。

上級者になりたいけれど、まったく保証がないのは不安な方にはLusso独自の保証制度もご用意します。保証料は車種によって異なりますが、保証期間は最高6ヶ月までで設定し、期間中クレーム処理の依頼がなければ半額をお返しすることを考えています。この制度を利用なさる方が「中級者」です。

わたしたちが望むようなモデルを、インポータがきちんと輸入販売してくれれば、並行車を扱う必要もないのですが、輸入台数の少ないモデルではそれは困難です。ディーラーでカタログをもらった人がLussoを訪れて「ディーラーより安くしてくれるなら買います」ということがあります。わたしたちの考え方を理解してくださればよいのですが、そうでなければディーラーで買ったほうがいいと思います。

たしかに「ショップ選び」はむずかしいと思います。わたしが買う側だとすれば、そのクルマのことをわかっている人やショップから買います。そのクルマを好きな人、と言い換えることもできるでしょう。自分みたいな人間を探して買いますね。(笑)

Lussoも、ある意味で、自分が欲しいと思う場所をつくったのです。こういう人間からクルマを買いたい、という思いから自分でやっているのです。

クルマを「売る」のではなく、愉しいクルマに「乗ってもらいたい」のです。半年待ってでも、自分の好みの色や仕様で乗るという「上級な愉しみ」を自信をもって提供していきたいと思っています。《Eワヤマ》(1996/12/15)

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